着物リメイクブログ@帯リメイク論×「犬に竹」という柄を考える。

ウチの柴犬が昨夜天国に行きました。
老衰ですが赤ちゃんの時に我が家に来て本当に長生きしたと思います。
犬が来た時の事を思い出すと時代の流れを感じずにはいられません…。
コテツ…ありがとう。
そこで今日は「犬」の柄について考えてみます。
着物などに登場する犬の柄は「狆」と「竹と犬」が多いです。
特に私が得意にしている古布では「竹と犬」は男性用長襦袢と羽織裏等で良く見ました。
何故、「犬」に「竹」がセット??
調べると結構子どもに向けた優しい視線と日本人の洒落っ気を感じます。
まず、「竹と犬」の組み合わせは子どもの玩具で見ることが出来ます。
※浅草:鳥越神社の犬張り子
この玩具には子どもに向けた周りの大人の二つの願いが隠されています。
竹は「松竹梅」でお馴染みの通り大変縁起の良い植物です。
竹は勢いよく、どんどん伸びる植物で、
古来より梅と松とならんで慶事や神聖な儀式に使われました。
これは個人の考えですが「かぐや姫」が「竹」から生まれたのも、
日本人の持つ「竹」への意識が関連しているように思います。
そして犬は古来より安産の象徴で比較的子どもが育ちやすい動物です。
また神社の狛犬などからも判る様に穢れを祓うアイコンとしての関連性も感じます。
以前当ブログ(2015.01.07)で
「実際全国的にでは無いですがお宮参り時に子どもの額に「×」印を書く
「綾子(あやつこ)」と言う俗習が残っています。
(地域によって「犬」(犬の子は良く育つ為)などに変化しているものもあります)」
という話を紹介したこともありますね。
そしてここからが洒落が効いているのですが「竹」×「犬」という事で
「笑」という漢字になります。
上の画像は「笑う」の漢字の通り「犬」の上に「竹」が乗っかっています。
「竹」に込めた想い、「犬」に込めた想い、そして、それを合わせての想い。
この繋がりを理解して初めて「竹に犬」という柄の意味が解ります。
着物の柄も深掘りすると面白いでしょ?
そんな着物オタがやっている着物リメイクはコチラです。
今日は帯リメイクの製作実例をご紹介いたします。
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今日ご紹介している帯リメイクのバッグはデザインが全く異なります。
しかし、根底にある考え方は全く同じです。
「帯の反物幅を活かして帯の柄を最大限活かす事」
これは呉服やアンティーク着物の業界で経験を積んできた私が哲学的に思っている事です。
着物・帯を理解して、その特性を生かしてデザインを考える事、
もしくは、その着物・帯の最も良い柄を切り取る事、
1点1点のお着物や帯に向き合ってデザインに嵌めるようなリメイクをしない事
お客様にお預かりする着物・帯に合わせて、
お客様のご要望を落とし込んでリメイクをしたいと考えています。
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さて、着物リメイクをお考えの方にアドバイス!
着物や帯それぞれで制作の方法も異なりますので
一度お持ちのお着物や帯を見せていただければリメイクの助言をさせて頂きます。
>カナタツ商店に着物/帯を見せてアドバイスしてもらう<私達カナタツ商店の強みは古い着物に対する知識です。
ご相談は今すぐ⇒096-285-6621まで
担当:小玉が電話の前でお待ちしています!!

2015年1月22日
着物リメイクのお店カナタツ商店


「その着物、リメイク前にきちんと生地を検証しましたか??」

多少の縫製の技術があれば専門店以外でも形にすることは出来るかもしれませんが、
長くご使用されるためには着物や帯の生地の検証が非常に重要です。
(タンスの中にしまいっぱなしの着物や
骨董市などで販売されている古い着物や帯には生地が弱くなっているものがあります)
長く使える着物リメイク商品を製作するためには必ずプロのアドバイスが必要です!

私達は古い着物/帯からのリメイクを専門に仕事をしています。
タンスの中に着物や帯が眠っている方はお気軽に今すぐご相談ください!

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