着物リメイクブログ@古い帯をリメイクする時の注意点

今日の豆知識は「唐草」文様。
泥棒のほっかむりのイメージのあの柄です。
では「唐草」って植物はなんでしょうか…?
日本には文字通り「唐」の時代に渡来した文様で
その起源はギリシャやエジプトだと考えられています。
この唐草の元になっている植物は一説には睡蓮です。
エジプトにおいて睡蓮は復活と再生の象徴で壁画などにも数多く登場するそうです。
(古代エジプトは詳しくないのですがエジプトの壁画には睡蓮の連続文様見られます。
私見ですが睡蓮が復活と再生の象徴というのは仏教等にも繋がる様に感じます。)
一方、古代オリエントでは棕櫚は繁栄・発展・救済のアイコンで、
棕櫚を繋いだ文様は「生命の木」として非常に重要な神聖な文様です。
(私の認識では聖書の生命の樹、仏教の菩提樹・娑羅双樹などと同じ概念だと思います)
※上の画像はクリムトの「生命の木」 … ちょっと繋がってきませんか?
エジプトの睡蓮、古代オリエントの棕櫚が
混じり合い唐草の原型を作るのが古代ギリシャです。
『パルメット唐草』
このエジプト×古代オリエントのおめでたい模様のハイブリッド型がギリシャで生まれ
東方に伝来する事で終着駅の日本で唐草として日本的に変化を遂げていくのですが
その後の話も結構長いのでギリシャ➡インド以降の伝来は後日綴ります。
という事で今日は古い帯のリメイクの制作実例をご紹介をします。
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さて、今日は帯リメイクの作り方のポイントを綴ります。
まず、皆さんは「帯の種類」って何種類ぐらいあるかご存知ですか?
「丸帯」
「袋帯」
「名古屋帯」
「単帯」
「反幅帯」
「兵児帯」
「角帯」……。
まだあります。
「帯リメイク」と一言で言っても
「どの帯でリメイクするか」でリメイク出来るものや、
 お勧めできるリメイク商品が大きく異なります。
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帯リメイクでもっとも大事な事は何でしょうか?
縫製力ももちろん重要なのですが、
それ以上に私が重要視しているのは「生地を見極める」という点です。
例え完璧な縫製で完璧な仕上がりをした洋服やバッグでも
生地の見極めが出来ておらず、数回の着用、使用で破れたりしたら目も当てられません。
古い着物生地や帯で起こりうるこの問題の回避こそが着物リメイクの第一関門です。
この部分を言葉で説明するのはとても難しいです。
私の個人的な感覚・感想で言うならば着物以上に帯の方が
慣れてない方(古い着物の知識が無い方)が
「劣化した生地」の落とし穴に引っかかりやすい様な気がします。
本当に帯の生地の劣化ってパッと見では判りにくいんですよ。
今回リメイクさせて頂いた帯も若干経年を感じる生地でした。
けど、せっかくブログを見て下さっている方にお土産としてお伝えするならば
「軋む感じ」のする生地は着物や帯問わずリメイクには慎重になって下さい。
この軋むイメージの着物生地や帯生地を使ったがために
着物リメイクや帯リメイクが失敗した経験不足の縫製者の話はよくある話です。
古い着物からリメイクする場合は古い着物・帯は生地自体の劣化を感じることが多いです。
古い着物・帯、古布からのリメイクは縫製の技術もさることながら
生地をきちんと検証することが必要です。
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着物リメイクをお考えの方にアドバイス!

着物や帯それぞれで制作の方法も異なりますので
一度お持ちのお着物や帯を見せていただければリメイクの助言をさせて頂きます。
>カナタツ商店に着物/帯を見せてアドバイスしてもらう<私達カナタツ商店の強みは古い着物に対する知識です。
ご相談は今すぐ⇒096-285-6621まで
担当:小玉が電話の前でお待ちしています!!

2015年2月3日
着物リメイクのお店カナタツ商店

「その着物、リメイク前にきちんと生地を検証しましたか??」

多少の縫製の技術があれば専門店以外でも形にすることは出来るかもしれませんが、
長くご使用されるためには着物や帯の生地の検証が非常に重要です。
(タンスの中にしまいっぱなしの着物や
骨董市などで販売されている古い着物や帯には生地が弱くなっているものがあります)
長く使える着物リメイク商品を製作するためには必ずプロのアドバイスが必要です!

私達は古い着物/帯からのリメイクを専門に仕事をしています。
タンスの中に着物や帯が眠っている方はお気軽に今すぐご相談ください!

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