着物リメイクブログ@着物リメイクの前に…ミシンの日の翌日にミシンの違いを知ろう!

昨日3月4日…一日の終わりに「アッ!!!」と思ったのですが「ミシンの日」でした。
そこで今日は一日遅れですがミシンの話を中心に当ブログを綴りたいと思います。
(同時にコンパクトな生地分量で製作可能な神奈川のお客様に納品させて頂いた
 着物リメイクの制作実例画像をご紹介します。)
さて、先日私の地元に新しいミシンショップがオープンしました。
オープン特価で数千円台からミシンが発売されていて、
知人に「このミシンは買い?」と尋ねられました。
ミシンの製品情報に関しては私は別に詳しくはありませんので
一般論として家庭用ミシンは値段が高くなるほど扱いが簡単になるし出来る事が増える、
という事と、値段で決めずにミシンは実際に触ってみて説明を聞いて
自分に合ったものを買った方が良いとアドバイスしました。
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※わずかなハギレからも製作可能ながま口ミニバッグ
そして、知人とミシンの話をしていて私が「そんなものか…」と驚いたのが、
洋裁の素養や知識が無い人はミシンに「家庭用」「職業用」「工業用」が
ある事を知らないんですね…。
知らない人の為に…
「家庭用ミシン」、「工業用ミシン」…その違いは何だと思いますか?
モーターそのものの違いや構造の違いなど様々あるのですが、
私が思う最大の違いは「家庭用ミシンの方が色々なことがそこそこ出来る」
そして「工業用ミシンは一つの事だけ完璧に出来る」という事ではないかと思います。
実際使ってみれば家庭用はすごく便利で手芸で物を作る楽しみがあります。
一方、直線だけを縫う為に作られた工業用ミシンはやはり縫い目が美しいです。
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ただ、恥ずかしながらカツカツで独立した私達は当初
高額な工業用ミシンを購入することが出来ませんでした。
私達が独立時すぐに買って使っていたのは中古の足踏みの職業用ミシン。
プロの縫製業の世界では笑われてもおかしくないような道具だったと思います。
(ただ足踏みミシンを侮るなかれ。電動に比べてスピードは劣りますが、
 ミシンは構造そのものが大きく変化しているわけでは無いので縫い目は遜色有りません)
その足踏みミシンの動く懐かしくレトロな音は私達の愛する音ではあったし、
私達の仕事とミシンの持つ雰囲気はとってもマッチしていたのですが、
まわりの縫製工場や職人の方や先生方の使う工業用ミシンを見ては
「着物リメイク専門店」の看板を掲げていながら中古の職業用足踏みミシンで
縫製業の端くれとして仕事をしている事を少し気恥ずかしくも思っていました。
なぜなら実際工業用ミシンを使ってみれば「早く」「正確で」「美しい」のです。
自分達の仕事場に「工業用ミシン」を入れる。
これは独立後私達が早い段階で抱いた目標だったと思います。
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そして現在多くのお客様のおかげで当店の仕事場には
工業用ミシンがありますし、工業用のアイロン/アイロン台があります。
同じ技術ならばどう考えても工業用製品を使った方が仕上がりが良いですし、
縫製が主たる業務ならば職業用足踏みミシンで独立した私達は気が強かったと思います。
 (今でもそうですが受注に対して「責任」を取る姿勢は使っている道具に
 関わらず持ち続けています。「ご満足頂けないなら責任は取ります。」と、
 その姿勢をよりどころに当時はある意味堂々と古い職業用ミシンを使っていました。)
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昨日が3月4日ミシンの日でしたのでミシンについてお話しましたが、
私達の経験から逆説的に言えば着物リメイクに関しては使っているミシンで
結構そのお店の技量や姿勢は垣間見れると思います。
家庭用ミシンと家庭用アイロンだけの設備で
「作家です。職人です。」みたいな顔してては論外ですが、
家庭用の道具でも腕に覚えがある方が手芸を楽しみながら良心的価格で
丁寧な着物リメイク商品を自分の出来る範囲で販売しているお店は
私達とスタイルは異なりますが私はおごらない姿勢に好感を持ちますし、
過去の私達を例にするなら独立当初は「着物リメイク」という言葉の響きを大事に
アンティーク感のある足踏み職業用ミシンを使って雰囲気作りしていました。
そして、仕事を通して同業の本当に上手い方々と出会う中で
(高いミシンを買えない事を)雰囲気で逃げずに、真正面からお客様にとって
どっちが良いか考えるようになり必死にお金を工面して工業用ミシンを導入しました。
私達自身の姿勢の変化でミシンも変わりました。
そしてそれはお客様にとっては間違いなく良い選択だったと思っています。

さて、着物リメイクをお考えの方にアドバイス!

着物や帯それぞれで制作の方法も異なりますので
一度お持ちのお着物や帯を見せていただければリメイクの助言をさせて頂きます。
>カナタツ商店に着物/帯を見せてアドバイスしてもらう<

私達カナタツ商店の強みは古い着物に対する知識です。
ご相談は今すぐ⇒096-285-6621まで
担当:小玉が電話の前でお待ちしています!!

2015年3月5日
着物リメイクのお店カナタツ商店

「その着物、リメイク前にきちんと生地を検証しましたか??」

多少の縫製の技術があれば専門店以外でも形にすることは出来るかもしれませんが、
長くご使用されるためには着物や帯の生地の検証が非常に重要です。
(タンスの中にしまいっぱなしの着物や
骨董市などで販売されている古い着物や帯には生地が弱くなっているものがあります)
長く使える着物リメイク商品を製作するためには必ずプロのアドバイスが必要です!

私達は古い着物/帯からのリメイクを専門に仕事をしています。
タンスの中に着物や帯が眠っている方はお気軽に今すぐご相談ください!

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