カナタツ商店の着物リメイク哲学

先日あるセミナーでそこに集まっていらっしゃる女性に質問をする機会がありました。
「この中で実家でもご自宅でも構わないのでお着物をお持ちの方?」
私の問いにほとんどの女性が挙手をなさいました。
「では、お着物のある方に伺いますが、その着物は今後どうなさいます?」
最初の問いはイエス/ノーで答えることが出来ましたが、
この問いはそれぞれの考えを聞かなければなりません。
この段階では私の事を着物リメイク屋とは
正式に名乗っていなかったので全く気を使われる事無く
マイクはそれぞれの女性に手渡されてゆきます。
「自分はお茶をやっているので必要な物です」
「いづれ捨てると思います」
「七五三の衣裳は娘に着せます」
「振袖は娘に受け継ぎます」
「留袖はいづれ娘にあげるつもりです」…など
実にいろいろな答えが出来ました。
私としてはひとつも「着物リメイク」という答えが出なかったのは残念ですし、
私の啓蒙活動不足なのですが、それでもその答えの傾向から着物リメイクの本質というか、
突き詰めた人の想いというのは同じだと改めて確認しました。
多くの人が語った着物を受け継ごうという気持ち、
私達のお客様の着物リメイクをして手元に置こうという気持ち、
着物リメイクの技術や知識にばかり意識が行くと、
下手をすると見落としてしまうその部分こそ
私達の仕事では最も大事にしなければならない心だと思うのです。
そんな大切なポイントを再確認して今日もブログを綴ります。
まずは納品後お客様に頂いたメールより。
今回リメイクさせて頂いたのは留袖と羽織のリメイクでした。
それぞれの柄の良さを活かす事を意識してリメイクしましたが
お客様にご満足頂けて安心しました。
こうして眠っていた着物を再度活用して
生活の彩りとして頂けるように私達も布教に努めなければなりませんね♪

 

何かお探しでしょうか