「リメイクする着物」=「お客様の想い」

3月は過去のブログを再構築してご紹介していますが
今日は着物リメイクの本質だと私が考える事をまとめます。
高額な着物を仕立てる事で込める誰かの想い…
その想いを受けていればこそ役割の少ない着物に新たな役割を与えたいと思うお客様。
着物リメイクを通してそれぞれの暖かな想いが還流する事…
それこそが着物リメイクの芯の部分だと思います。
ナンカゲツマチ
理由の無い着物がリメイクに出されることはありません。
全てが家族の歴史や物語、誰かとの思い出、深い想いと共にあります。
私達の経験上この事は100%いえる事です。
上のハガキのお客様は全てお母様の手縫いのお着物…
その着物を通してお母様を偲ぶ…
その機会を私達の着物リメイクを通して作って頂けたならば
私達は着物リメイク屋冥利に尽きます。
私達はホームページやブログで「着物リメイク」の本質として
「家族の絆」や「想い」、「ご自身の想い出」が
循環・還流している事だと考えている姿勢をいつも綴っています。
一つのアイコンとして着物リメイク商品であり、
本質的には「誰かを想う気持ち」を受け止める事こそが私達の仕事だと定義しています。
ナンカゲツマチ
続いて紹介させて頂いているお手紙を拝読すれば、
まず、「お母様から娘さんへの想い」があり、
そのお気持ちをを活かしきれなかった娘さんの後悔にも似た想いがあり、
長い時間を経てお母様から頂いた「想い」に娘さんの「想い」込めてリメイクされました。
そして、若い時ご自身に頂いた優しさに、今度は自分の優しさをのせてプレゼント…
このそれぞれの想いの還流にこそ私は着物リメイクの本質がある様に考えています。
いつも私達はブログに綴りますが
「リメイクする着物=お客様の想い」という
考え方を私達の芯に据えています。
私は着物リメイク(もっと広く言えば世の中)の多様性を大いに認めつつも、
個人的には一枚一枚の着物に向き合って仕事をしたいですし、
また、日本の服飾文化に敬意を払って継承する着物リメイクをしたいです。
選ぶのはお客様なので考え方の合う業者に仕事を出されれば
結果的にお客様にとって一番良いリメイクになると思いますが
私達のスタンスは明確にしたいと思います。
私達が仕事に取り組む上で非常に大事なポイントですが、
私達は単純に着物を「素材」とだけは見ていません。
着物とお客様の想いをリンクさせて考えます。
それが私達カナタツ商店の着物リメイクのスタイルです。

何かお探しでしょうか