柄の持つ意味とアイテムのミスマッチはダメ×××

昨日、今日と震災後の色々な対応に追われて
役所や地元商工会、同業者などをまわり
ゆっくりブログを綴る時間が取れません。
そこで今週のブログは当店の着物リメイクへのスタンス、
「何に重きをおいてリメイクしているか」
という部分を改めて書いていますので、
私達が着物リメイクに対して考えている事が
端的にわかる過去のブログ記事を再構築したいと思います。
今もそのスタンスは変わりません。
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このブログでは帯リメイクの制作実例とお客様からのご感想を紹介しています。
この仕事もお客様の想いを受けて製作させて頂きましたが、
私達の想いや意図も届いたようでとてもうれしかったです。
以下、帯リメイクの商品を納品後に頂いたご感想メールです。
『… 商品受け取りました。
想像以上の素敵な仕上がりで、とても嬉しかったです。 
この帯は娘時代に母と呉服屋さんに出掛けた時に一目惚れして買ってもらったものです。
その時の光景を思い出しました。 
夏帯なのでなかなか使う機会がなく、しばらく箪笥の中で眠っていました。
子育てがひと段落し、お茶のお稽古を再開して夏の茶会で一、二回使ったでしょうか…
合わせていた着物の柄もさすがに派手になり帯も再び箪笥の中へ… 
それがこんな形でまたわたしのもとに戻ってきてくれました。
本当に感激です。
大切に、でもたくさん使いたいと思います。
大好きだったのにほとんど活躍させてあげられなかった
帯へのせめてものお詫びです(^ ^)。
ありがとうございました。 
ひとつだけ教えてください。
夏帯生地ですが、バッグとして使用するならオールシーズンOKでしょうか。
日常使いでは気にしませんが
わりとフォーマルな場に出る時のマナーとして教えていただければ幸いです… 
お客様のご感想と共に頂いたご質問(赤字部分)に
対して私達は以下の様にお答えしました。
以下、小玉が書いた返答メールより一部抜粋です。
着物リメイクの場合は厳密なルールが無いのが現状ですが(捉え方がひとそれぞれ)、
「着物的な感覚」での取り扱いをして頂ければフォーマルな場でも失礼は無いと思います。
特に今回リメイクさせて頂いた帯は紫陽花でしたので
フォーマルな場では季節感は大事にされた方が良いと思います。 
一例を挙げるならば 
の柄の着物では香典入れや数珠入れなど
法事での利用が想定されるアイテムは当店では製作しません。 
この柄は上に「竹」、下に「犬」という事で漢字に置き換えると
「笑」という意味を持つからです。 
仮に香典入れなど作れば不特定多数の方が集まる法事においてでは
大変な失礼・非常に不謹慎と考える方もいらっしゃるかもしれません。 
(「柄を理解する」「格式を理解する」などの)
この私達の考え方は着物・呉服の知識や文化への敬意の延長にありますし、
着物リメイクでも準じた方が良いと考えます。
以上、着物的な意識でのご使用をお勧めするという当店の考え方としてお伝えいたします
…』
着物リメイクをどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、
少なくとも私達は日本の服飾文化への敬意を基本に、
誰かが不快に思ったり、疑問を感じたりする
着物リメイクではないように心を配りたいと思っています。
今回同様の着物リメイクに対する考え方…誰かが不快にならないという事に関して

何かお探しでしょうか