着物リフォーマーとして思い出に残る仕事達

今日のブログでは着物リメイクを通して「印象に残っている話など」を綴ります。
着物リメイク/帯リメイクは誰かの想い出と密接にかかわっている事が多いのでエピソードに事欠かないのですが、ぱっと思い出せる数件の仕事をまとめてゆきたいと思います。

まずは、お子さんからお父さんに送られたショルダーバッグの話。
お母様のお着物を使って男性用ショルダーバッグの依頼を受けたのですが理由は毎年四国の八十八か所巡りをなさるお父様の為でした。
お父様に制作させて頂く着物は交通事故で他界されたお母様のお着物。
お父様の八十八か所巡りの理由、その為のショルダーバッグをお母様の着物からご依頼されたお子様の気持ち。
琴線に触れた仕事だったことを今でも鮮明に思い出します。

続いては火事で焼けた振袖をリメイクさせて頂いた話をご紹介します。
当時のブログを一部抜粋します。

私たちが通常行う「着物をほどく」という作業は物理的に不可能だったので最初に私たちが行ったのは炭化している部分(焼けている部分)の除去。(この作業は野外で行う作業になりました。)
そして、ダメージのあるリメイクできない部分をいびつに切り取りながら「リメイクに使える部分」をどんどん絞り込んリメイク分(今回は巾着)の生地を確保。
その後は焦げた匂いとは格闘だったのですが業務用アイロンの強力なスチームの威力が功を奏してかなり軽減させる事が出来ました。
手間に手間を重ねて、生地を徹底的に絞り込んでどうにか形にできたのがこの巾着です

この仕事を受ける以前も「ネズミにかじられた帯」や「津波で海水を被った帯」等のリメイクをさせて頂いた経験がございますが、この案件は段違いに難易度が高かったことを思い出します。
しかし、現在も別の火事にあった着物生地のリメイクをさせて頂いています。
厳しい経験で新たなリメイクの引き出しができたことは間違いありません。

また、ある「大島紬」のリメイクを受けた事もあります。
その「大島紬」は行商できた呉服屋からお母様が購入したものだったそうです。
行商の女性が言うにはこの反物が売れないと家に帰れることができない。
ご主人は大変厳しく売り上げなしで帰ったらどうなるか分からない…。
お母様は自らの境遇とこの行商の女性を重ね合わせ、すぐに必要な物ではありませんでしたがコツコツと貯めたへそくりで買って差し上げました。
そんな「大島紬」がお母様の想い出の着物として私達にリメイク依頼されたのです。

しかし、私達がお着物を拝見すると大島紬風ではあるが、大島紬ではない。
とても残念であると思うと同時に、すでにこの着物が本物/偽物は関係なく、その当時のお母様の優しさこそがご家族の財産ですし、その優しさの象徴ともいえるこの着物をお客様が引き継いでリメイクなさる事こそご依頼主にとって意味のある事ではないでしょうか。
このエピソードを思い出すにつけ着物リメイクの本質は「モノ」ではなく「コト」であると思うのです。

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