着物をほどく方法…実は簡単!そのたった1つのポイント

今日はアクセス数の多い着物の解きかたをまとめます。
今から着物リメイクをしようというかたにも判るように着物のほどき方を判りやすくきっちりと説明したいと思います。

ほどき方は着物リメイクの第一段階となります。

年配のかたをターゲットにした雑誌などでは着物リメイクの特集を組んでいることがありますが、このブログから最初の一歩を始めて頂ければ着物リメイクのお店としては着物リメイク普及の一端を担えたようで大変うれしいです。
まず着物のほどき方は「表地」と「裏地」を分けるという作業が最初のイメージです。

着物を3枚おろしするようなイメージをを持ってください。
今回説明する(1)~(4)の工程で着物が表地と裏地に分けます。
袷(裏地のある着物)と単衣(裏地の無い着物)ではほどき方は少し異なりますが、 単衣は説明するまでも無いですし、(1)(4)の工程で基本OKですから今日は袷で説明します。

(1)衿・共衿を外します(エリの部分を外します) 

(2)衽、裾、身八つ口、袖口から「表地」と「裏生地」を外します。
  ※着物の用語が判らない方は表地と裏地を分けるイメージでほどいてください。
   表地と裏地が出会っている部分は全てほどきます。

(3)中とじをほどく(表地と裏生地を止めているざっくりと縫われた糸を解きます)

(4)裏地が無くなった所で袖・衽・見頃をに分けていく。

あんまりややこしく考える必要はないですが、前述のとおり 「表地」と「裏地」を分ける。というイメージでほどくといいと思います。
そのスタートが衿部分で、衿部分を解いた後は着物をグルリを回すようにほどくと表地と裏地がわかれます。以下、写真を使ってご説明いたします。

着物リメイクの第一段階着物のほどきに必要な道具はコレ

着物ほどきの道具

リッパーです。
手芸屋さんなどで数百円で販売しています。
各メーカー出していますが着物リメイクでの使用でそんなに差は感じません。
まずリッパーをご用意ください。

ちなみに私はクローバー製を使っています。良いリッパーですよ。

そしてリメイクをご希望の着物の縫い合わせ部分を解いてゆくのですが、今回は銘仙のお着物でご説明します。

ポイントは前述の通り表生地と裏生地を外すという事。
イメージとしては魚の3枚おろし。とにかく表と裏を分けるという事です。

コレを理解すればほんの少し丁寧に作業をすれば着物ほどきは全く難しくありません。
(羽織などになると少し縫い方が異なりますが基本的な考え方は一緒です)

表生地のみですが私はまず袖からほどきます。(襟からほどく人もいます)
理由は袖が外れたときに何となく一仕事終えたような気がするからです。
最終的に反物に戻ればよいので自分がやりやすい順番でなさってください。
両袖を外し終わったら襟の部分を外します。

着物ほどき方

袖、襟を外し終わった段階で袖だけが裏生地を見せていて何とも締まらない着物の状態になっていると思います。

表生地と裏生地を分けるという最終的な目標の為に上の写真の丸の部分(身八つ口)を解きます。
(女性物の着物のみ。男性もの着物にはありません)

左右の身八つ口がほどけたら、やはり「表生地と裏生地をわける」という目的のために下の画像部分を解きます。

着物のほどき方

ここまでほどけていると表生地と裏生地で繋がっている部分は下の画像のように裾だけという事になります。

着物のほどき

裾までほどき表生地と裏生地を分けようとするとざっくりと表生地と裏生地を繋いでいる糸を確認すると思います。
しかし、ここまでリッパーを使いこなして着物を解いている方には敵ではありません。
表生地だけになったなら最後は直線的に縫い合わせのある部分を解くだけです。
ここまで出来ると一般の方ならリメイクスタートが出来ると思います。

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