着物リメイクに使いやすい絣を学ぼう!産地と歴史編
さて、今日は絣からのリメイクご相談があったので着物リメイクの素材としての優秀な絣に関して綴ってみたいと思います
絣...実は担当は絣に対しては他の着物類に比べると専門的な深い造詣がないので一般的な事しか語れませんが、多少でも皆様の古布絣を見られる時の参考と着物リメイクの参考になれば嬉しいです。
古布絣を語るとき、まず筆頭格で覚えておかれると良いのが、日本三大絣、(1)伊予絣(松山絣)、(2)備後絣、そして、古布絣の一番人気(3)久留米絣です。
私が九州に住んでいる地域性があるかもしれませんが久留米絣は本当に古布では人気がありますね。
絣のほかの有名な産地としては、伊勢崎絣(銘仙も有名で伊勢崎銘仙は全国的な名前と言っていいと思います。)、佐々絣、 十日町絣、作州絣、薩摩絣、大和絣、琉球絣、武蔵絣、村山絣、所沢絣、そして山陰の三絵絣の倉吉絣、弓浜絣、広瀬絣です。(この辺は古布的には高額だった気がします。うる覚え知識ですみません。)
絣の産地の共通項で気付かれたかもしれませんが、寒冷な地方はありません。
これは材料になる綿の育成と大きな関係性があると言えます。
絣の歴史に少し触れさせて頂きますが、1800年頃、各藩で財政対策として専売制が採用されるなか久留米藩の井上伝がかすれ模様の織り方を発見したと言われています。
絣に関して調べると必ずぶち当たる名前が「井上伝」です。
知識としては必須かな…という気はします。
そして、これが久留米絣として殖産奨励されたそうです。
また伊予では鍵谷カナが伊予絣を独自に開発したとされています。
江戸時代後期には各地で様々な絣が織られ量産されるようになります。
絣で現在見られるものは明治から1960年代頃までの絣が多く、当時、絣は普段着の和服用の反物として親しまれ、絣の産地には多くの織元が立ち並び毎年数百万反が生産されていました。
絣では多くの仕立て直されたもんぺなどをみますが、理由は第二次世界大戦中には女性の着物着用が禁止されたため、古布絣をもんぺとして仕立て直し着用したためだと言われています。
今でも、《絣=もんぺ》のイメージってありますよね。
着物リメイク屋の視点としては、絣って丈夫ですし、着物リメイクの材料としては非常に使いやすい生地の一つです。
タンスを開けてみてください。
モンペ等の安価な生地ならご自身で手芸の材料にされても良いと思います。
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