カナタツ商店が着物リメイク研究の為に読んだ3冊・其の弐
今日のブログでは前日に引き続き私たちが着物リメイク屋として影響を受けた書籍をご紹介します。
趣味で着物リメイクをされる方にとっても参考になる書籍だと思います。
(1)布のいのち
私が着物リメイク屋として影響を受けている堀切氏の著作の中でも名著だと思います。
着物・布を通してほんの少し昔の日本の市井の人々が描かれています。
この本は当ブログでも過去紹介したことがありますが、市井の人々が着物に込めた想い…
それはこの本に紹介される物語の主人公も、私達に着物リメイクを依頼されるお客様も、今も、昔も、その本質は大きく変わらないように感じます。
その布の歴史を考え、寄り添うような姿勢を持って仕事に取り組みたい。
「お客様の想いを受け止める」…
着物リメイクへの私達の基本姿勢の支えになっている一冊です。
(2)創作市場【別冊】
着物リメイクの業界人にはお馴染みの一冊です。
私達の下積み時代は掲載される作家さんのお手伝いを何度させて頂いた事か…
久しく出版されていないと思いますが、着物リメイクのおおきなうねりを作った沢山の作家さんが紹介されている雑誌です。
私たちはバックナンバーはほとんど揃えていると思います。
ちなみに、同じくマリア書房から出版されている「緑青」(骨董・古美術の雑誌)も興味があるものが多く結構揃えています。
私は創作市場を通して近年の着物リメイクの潮流を見て、着物リメイク作家のチャレンジ姿勢を学んでいます。
また、緑青を通して着物の周りにある日本の服飾の歴史を学んだように思います。
ちなみに緑青は興味ある分野の知識を入れたり調べ物をするときにも役に立ちますよ。
3、辻村寿三郎 作品集
作っている作品のクオリティ、製作への哲学、、、
辻村作品を見れば私は間違っても自分達の事を「作家」とは名乗れません…
着物リメイクにおいて創造的な「作家」というポジションを捨てて、私達が創造性や独創性よりも「お客様のご要望を再現する」という技術・知識を売るスタンスで独立をしたのは辻村氏や自分達の師匠筋など才能に恵まれた方々の作品を見てきたからだと思います。
才能は持って生まれたものが大きいですが、技術や知識はその後の研鑽で補える。と凡人の私は信じたいです。
カナタツ商店では「作家」はお客様おひとりおひとりです。
様々なご要望をお伝えください。私達はそのご要望を忠実に再現する立場です。
このブログを書きながら「あの本」「この本」「その雑誌」と自分が着物リメイク屋として今仕事をしてるのは色々な書籍・文献などから影響を受けているなぁ…と再発見しています。
さて、当ブログなどで私達の着物リメイクに興味を持たれた方は是非一度リメイクをお考えのお着物や帯を見せて下さい。
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