俯瞰で着物リメイクを考えられるようになりたい。
昨日は経産省の方が熊本の有望なベンチャー企業を
見て回るという事でドライバー役をさせて頂きました。
勢いのある他社の話を伺うと自分達が近視眼的だと改めて感じます。
もう一歩引いて俯瞰で見ることが出来れば
現在の着物リメイクへの取り組みも変わるかも…なんて思います。
世の中の消費システムの変化の中で
着物リメイクという枠組みからどんな仕事を提供できるか、
その新しい方向を提示しながら変化する必要性を常々感じています。
着物リメイクというサービスは
単純なモノの提供というビジネスではありません。
生活様式の変化で箪笥を埋めたままの着物。
着物とともにある誰かへの想いだったり、自分の思い出だったり、
また、購入時高額だったりして単純に処分は出来ない。
そのジレンマや家庭ごとの問題を解決する「コト」を提供する仕事です。
だから、その仕事には「想い」を理解するという
非常に人間臭いアナログ的な作業が強く横たわるのです。
私たちが提供する商品はデザイン的・縫製的な品質への担保はもちろんですが、
同時に(それ以上に)着物への思い入れを
形にするという姿勢を大事にしたいと思っています。
こんな手間暇のかかる事を考えてばかりいると
急成長なんかしないな…と思いながらも
手抜きの無い仕事を通して誰かの精神的な豊かな生活のお手伝いをする事に、
私達自身はやりがいと仕事への喜びを見いだしながら
微力でも社会に貢献できるお店でありたいと願うのです。