熊本地震に負けてたまるか…。

月が替わりました。
今でも日に何度かは余震を感じる事はありますが
ライフライン、物流も安定してきた熊本市東区です。
個人的には家の片づけ、この仕事場の片づけなどはまだまだですが、
仕事を基盤とした日常の回復は日に日に進んでいます。
着物リメイク プレバト
「震度7」
地震を再現する機械でヘルメットをかぶったリポーターなどが
体験するシーンをテレビなどで見たことがあると思います。
電気に照らされた明るい現場でも立つことが出来なくなり、なす術無しの状況に陥りますが、
前日の大きな地震をやり過ごし「【余震】に気を付けよう」と
【余震】だから初回の地震程大きな揺れは来ないと心理的な根拠のない安心感の中、
地震の後処理・片付け等で蓄積した疲れで深い寝込み(深夜1時25分)を
襲った2度目の激震の恐怖は言葉で語れば嘘になるような凄まじさでした。
地震体験の機械との私の体験した熊本地震の決定的な違いは暗闇と情報です。
「揺れて怖かった」の次は「何が起こっているか判らない」という恐怖がありました。
ライフラインが寸断され、
電気の無い暗闇の中、懐中電灯で我が家を照らし
ラジオから流れる断片的な情報
(当時ラジオも懐中電灯で原稿を照らして放送していると言っていました)と
「多分熊本はとんでもない事になっている」という体感的な感覚だけを持ち、
暗闇の中、家族全員庭に揃って夜明けの光を待ちました。
プレバト 着物リメイク
翌朝、目に飛び込んできた私の身の回りの光景は
倒れたブロック塀、プロパンガス、給湯器(これは本当に良く見ました)
落ちた瓦、ゆがんだり陥没した道路、ずれて浮いた橋、潰れた神社…
家族の事、仕事の事、一変した見慣れた光景と共に沢山の不安が頭の中をぐるぐる巡りました。
あれから2週間以上経過して、
まだ余震が怖くて以前の様には身の回りを整理をしていませんが、
それでも何とか着物リメイクの仕事に関しては震災以前のペースに仕事を戻せています。
2回の震災時にもお客様からお預かりしている着物や帯に1件も被害は出していませんし
4月末にはお約束した納期を1件も遅れる事無く無事に発送が出来ました。
(あと1件だけ、5月上旬納期の案件が気がかりですが目処は立ちました)
私の熊本の同業者や仲間の中には店舗の損壊で撤退をされている所も複数あります。
そういう状況の当事者の心中を想えば私達も悔しいし、苦しいです。
だからこそ、私達は一日でも早く日常を取り戻して、
お世話になった熊本の人たちに出来る限りの恩返しを色々な形でしたいと思っています。
着物リメイクをお考えになって当ブログをご覧下さった方にお願いがございます。
「いつか着物リメイクをしたい」と思って当ブログに辿りつかれたならば
是非この機会に着物リメイクをお願いします。
その着物リメイクは被災地熊本への支援です。
私達が平穏な日常を取り戻すためにお力添えを何卒お願いいたします。
その1件の注文から熊本の経済はまた少しだけ回ります。
着物リメイク プレバト
尚、今日のブログは4月末に発送させて頂いた着物リメイク/帯リメイク商品のごく一部です。
いっぱいいっぱいでしたが慌てて撮影できる分だけ撮影しました。
きちんといつも通りの仕事は出来ていますよ!
ご注文、ご相談はお気軽に♪

COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. by hirokomzs

    未曾有の地震により大変な思いをされている中、お願いしたトートバッグを仕上げて頂きありがとうございました。しかも当初の予定より早い出来上がりにカナタツ様の心意気が胸に迫りました。様々な思いのこもったバッグ、末長く大事に使わせて頂きます。素敵に仕上げて頂きありがとうございました。今も余震が続き、不安な日々をお過ごしのことと思います、どうかくれぐれもご自愛くださいますよう福岡の地よりお祈りしております。

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