最も影響を受けた着物リメイク作家
だから、私はワクワクしながらプレバトの着物リメイク査定見ましたが面白かったです!
論評も素晴らしかったので羽山先生に論評の「才能あり!」を出したいぐらいです。
しかし、篠原ともえさんは素晴らしいですね。すぐに着物リメイクブランドを立ち上げるべき♪
そして、その際はカナタツ商店も一枚噛ませて下さい(笑)
※愛用ミシンに趣味以上を感じます。シュプールかな?
篠原作品は非常に上手く着物の形そのものを活かしているので
コンスタントに着物リメイクを特集している
「ハルメク」「毎日が発見」あたりがプレバトの着物リメイク企画に乗っかって
篠原ともえモデルとして作り方公開すると面白いのに…
なんて、業界視点で見てしましました。
(ちなみに篠原さんが使った着物は他の方の使用した着物に比べて
高値で取引される着物でアンティーク着物としての雰囲気もあり
素材選びからピカイチだったと思います。
そして手持ちのデザインに着物をはめ込むのではなく、←〈これ重要!〉
着物に合わせて、着物を活かして、デザインされていて本当に素晴らしい才能だと思いました。)
それで篠原さんが使った着物を見ていて、
篠原さんの着物の選び方や小物の遊び方の感覚は
私達の先生?(師匠?)に通ずるな…と思ったので、
今日はカナタツ商店独立前夜の下積み時代の話を今日は少し。
※カナタツ商店独立前…
私達がカナタツ商店として独立する前、
私は当時湯布院にあった「まほろば」という着物リメイクのお店で下積みをしていました。
(今は大分に店舗があります。着物リメイク商品は伊勢丹等百貨店での販売が中心です。)
ただ、私は「まほろば」に入店して初めて着物リメイクに触れたわけではありません。
まほろば入店以前は婦人服のメーカーに在籍していたのですが
実務を通じて服を作る工程がわかった事やその前職だった呉服販売で得た知識があった事で
「カナタツ」名義で着物リメイクのアロハシャツ製作・卸などを副業でしていました。
副業は2000年ごろにスタートしているので
「カナタツ商店」というこの名前はもう15年ぐらいは歴史があります…。
まほろばに入店して私は古布(アンティーク着物)から
服を作る、バッグを作る、小物を作るという事を改めていちから学びます。
私は呉服業界、アパレル業界を経験していたのですが古布の世界はまた異質な世界でした。
生地(アンティーク着物)の仕入れは骨董商等が主催するセリで落札。
洋服はロットで作る訳ではなく全て1点もの。
シーズンごとにその作家の感性の詰まった1点ものを発表してゆく。
そして、作り貯めた商品販売は都会の百貨店で数日でドンと売り上げる。
※百貨店での売り上げ…凄いです…多分(笑)
その下積みの中で毎日のように「家にも着物が…」という声を聴きました。
家に着物を持て余している人が今使える商品に作り替えて欲しいと考えているニーズ。
そのニーズに着物リメイク作家として自分の作品を発表する以上の可能性を感じましたし、
表に出るよりも裏方のほうで力を発揮する性格だろうと自己分析して
私達は今のカナタツ商店の形態で独立をしてゆくのです。
センスや才能を世の中に積極的に発信してファンを作る着物リメイク作家「まほろば」と
お客様サイドの要望を形にする受け身の着物リメイク加工請負「カナタツ商店」では
同じ着物リメイクでも形態が全く異なるのですが、
それでも、やっぱり私達は「まほろばチルドレン」だと思ったのが今日の自分のツイッター。
意識していなかったのですが気付けば似た画像が並びました…
上の画像が私達がまほろばに在籍していた当時(約10年前)の「まほろば作品」
下の画像が私達がお客様のご依頼では無く自前の生地で製作した「カナタツ作品」
上の画像のモデルさんが、下の画像のカナタツ商店の日傘を持っても違和感ないと思います。
感覚や感性って人それぞれのような気がしますが、
やっぱり影響って思いっきり受けるものだな…と改めて思いました。
そして、「まほろば」も昨日のプレバトの
篠原さんの着物リメイク作品絶対好きだな。と思うのです。
…今日は「まほろば」へバッグの納品をしているのですが、
商品の仕上がりへのコメントをもらうまでのカナコさんの緊張感が半端無かったです(笑)。
結果褒めて頂きましたが、独立した今でも厳しいダメ出しをしてくれる先生がいる事は有難い事です。
(一昨日もまほろばの催事の為の飛行機のチケット予約を私がしました…。関係性は変わりません。)
独立しても半人前扱いしてくれる先輩が複数いる事は私達の財産だな~としみじみ思います。