着物リメイク日傘…制作上の注意点

着物リメイクの日傘を作る時の最大のポイントは生地を見極めるという事です。
まず製作以前のこの第一歩がとても重要です。

単純なイメージでも日傘と言うのは生地を「ピンっ!」と張る必要がありますので強い張力を要する事を思い浮かべる事が出来ると思います。
一方タンスに眠ったままのお着物と言うのは保存状態によって生地の状態にとても大きな幅があります。その為、私達も着物リメイクで日傘をつくる時は非常に慎重に検討をします。

想い出のあるお着物をリメイクするのですから、この着物生地の見極めや検証という工程はぜひとも重要視して下さい。

着物リメイクと言うと作る事(縫製する事)のみに意識が行きがちですが、私は着物生地の見極めの経験は縫製技術と同じくらい重要なスキルだと思います。

着物リメイク日傘を製作するための着物生地に関して言及するなら、前述の通り日傘には強い張力がかかるので、種類でカテゴリーを分けるならば絞り、縮緬など着物生地の中でも収縮があるものは避けた方が無難です。
また、生地の見極めに自信が無いなら大島紬や銘仙なども使わない方が良いと思います。個人的には経年劣化の度合いが大きい着物の印象を持っていますので「裂ける」という視点でよくよく検証する必要があります。

リメイク用生地の張力への見極めと縫製の技術が伴わないと日傘の骨組みに十分なテンションがかからず仕上がりの少し悪い日傘になります。

その程度ならまだよいですが逆に、生地の傷みなどに対する理解(物理的なキズなどでは無く劣化に関して)が無くやみくもに着物リメイク日傘を作ってしまうと生地が破ける、裂けるなども起こります。

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