仕事ではお褒め頂く事もご注意を頂くこともあります。
常々このブログなどでは良い事だけではなく、私達の未熟さや不勉強さも晒し出して、その過程で私達の仕事への取り組みをご理解いただいてお客様と信頼関係を築いていきたいと思っています。
そのうちに頂いたお叱りも当ブログでお話したいと思います。
さて、今日はお叱りでは無くとても嬉しかったお葉書をご紹介します。

埼玉のO様に頂いたお葉書をご紹介したいと思います。

文字通り「タンスの中に眠ったお着物が生まれ変わるリメイク」と言って良い仕事だったと思います。
本当に嬉しいお言葉を有難うございました。
さて、文中に登場している傘をご紹介したいと思います。

この生地はお客様の方でほどいて頂いていたのですが何の生地だったか判られますか？
お着物と思いきや…帯でした。
通常は帯から日傘へのリメイクと言うのは生地の厚さの問題があって行わないのですが、今回はお客さまと柄の取り方の打ち合わせを行ってリメイクさせて頂きました。
レアケースでのリメイクとなりましたが、それが前述のお葉書の文面に繋がったようにも思います。
本当にかわいい日傘になりました。
続いては博多帯からリメイクさせて頂いたポシェットです。

博多帯も残布だったと記憶していますが、
先ほどの日傘とともに箪笥の中に眠った古い生地が生まれ変わったと思います。
お葉書でお客様は「古びた布や着物」と表現されたタンスに眠る帯や着物ですが、本来は非常に多彩で高度な技術で作られた日本の伝統的な衣装です。
ほんの少しのきっかけを与えていただければタンスに眠るその着物や帯は素材そのものの持っている美しさを存分に引き出すことが出来ます。
箪笥に着物や帯が何年も入ったままではないですか？
リメイクの相談はお気軽にどうぞ。