何回目の経験!? 火事にあった着物/帯のリメイク

とても特殊な案件なので取り組んだ際は過去のブログでも何度も当ブログで紹介していますが久しぶりに火事にあった着物と帯のリメイクをご紹介します。

最初にお電話を受けた際は火事にショックからかお電話の向こうで涙声になられていたことや、申し込み後に焦げた着物や帯に同封されたお気持ちの綴られたお手紙と焼けた成人式のお写真。お客様の着物や帯への想いを受けて私達も胸がグッとなったことを今でもよく覚えています。

 (お着物と一緒に同封いただいたお手紙と写真)

 (実際に届いた着物の状態一例。実際にこの状態からポーチを製作致しました。)


過去何度も火事にあった着物、津波にあった帯、経年劣化でボロボロになった着物などリメイクさせて頂いた経験の中でもトップクラスの難易度のだったと思います。それでも作れる品だけで構成するという事で何とか形にすることを目指して取り組ませて頂きました。

 (実際に届いた帯の一例。この帯からは印鑑ケースを制作致しました。)


この火事にあった着物/帯の場合は焼け方や生地の劣化などの状態を当店で確認させて頂いたうえで、お客様に製作可能なアイテムをご提示してその中で選んでいただきベストを尽くすという作り方になります。

今回は枚数が多く中には十分に使えないものもありましたが、一部だけでも内ポケットに使うなど出せるアイデアを全部出して、今までの着物リメイクの経験値を総動員しての制作になりました。

実際に作り上げた商品の一部は以下のアイテムになります。

 (納品させて頂いた火事にあった着物/帯リメイクの商品の一部。)


納品後お客様には以下のハガキを頂きました。難しい案件ですがやり遂げる事ができて本当に嬉しく、「想い出をカタチに」ということを座右の銘にしている着物リメイク専門店として本当にホッとしました。


私達にとっても心に残る仕事となりました。

難しい仕事でしたが、色々な仕事に取り組んできた経験値があればこそ形に出来たと思います

シミのある着物、経年劣化でボロボロの着物、火事になった着物、津波で浸水した着物、ネズミにかじられた着物…いろいろな年代/種類/状態の着物をリメイクし続けてきた経験が私達の財産であり商品です。

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