火事で焦げた帯をリメイクする…過去最高難度の帯リメイク

私達はこのブログで何度も他店では断るような着物リメイクの案件をご紹介しています。

直近では5月のブログで火事で焦げた大島紬のリメイク事例をご紹介しました。
『火事で焦げた着物をリメイクする…再び』

今日ご紹介する着物リメイクは20年近い私達の着物リメイクキャリアで最も難しかったとも言える案件。
火事にあって大きく焦げた帯のリメイクの実例です。

ご相談時のメールの一文をご紹介します・

『(前略)
 約30着以上あった着物もほとんど燃えてしまい、辛い思いをしました。
 その中には仕立てをして一度も袖を通してない私の着物もありました。
 どうにか家の歴史を残したく、着物リメイクの検索をしていたらこちらのサイトが見つかりましたので連絡させて頂きました。』

ご実家が大火事に見舞われた中、お客様は私達に『家の歴史を残したく』という想いで私達にリメイクのご相談・ご依頼をなさいました。

着物リメイクとしては非常に難易度の高い厄介な仕事も過去何度もブログをご紹介している以上、私も拝見せずに難しい案件だからと無下に断る事は出来ません。
今迄積み上げた経験値はありますのでまずは残っているという帯を拝見させて頂きました。

お客様も「リメイクが無理ならば処分して良い」と、私達に伝えているほど帯はかなり焦げて帯そのものの劣化も激しかったです。
焦げていない部分も生地はかなり傷んでいましたが高熱にさらされた結果だと思います。
過去最高難易度のリメイクになりますが、「出来る限り」という条件で私達はお客様のご希望を伺いました。

「出来る事ならば…」という事でお客様から頂いたリメイクのリクエストは「通帳入れ」と「敷物」。全3本の焦げた帯のうち一本は完全に生地が焦げていて、尚且つ、生地が高温と水気でとても弱っていたので使用不可と判定して、すでにご紹介している2本の帯の状態の良い部分だけを使用してご希望に準じて制作を進めました。

火事で染みついた焦げた匂いとの闘いでもあった今回のリメイクですが、高圧スチームの業務用アイロンの力でかなり軽減させて納品する事が出来ました。

「リメイクが無理ならば処分して良い」と告げられた火事で焦げた帯ですが文字通りの良い所取りでなんとか形になりました。

 

焦げた着物や帯からのリメイクできますので多少のシミや汚れなら私達はリメイクできる方法を知っています!

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