シミだらけの帯のリメイク術

2週連続で特殊な案件になった帯のリメイクをご紹介します。

シミが多くご希望のボストンバッグ、がま口を制作する為にはどのように切り取ってもシミが入るし、同時に、名古屋帯の為に柄部分の分量も限られていて選択肢は少なく解決策は2つしかないリメイクでした。

(1)お客様にシミを許容して頂く。但し、柄部分にシミが広く散見しているので必ず入る条件。

(2)シミの色に合わせて染め変える。但し、費用はかかる。

いずれかの方法でしたが、お客様の選択は費用がかかるのは承知の上での染め替えでした。

上記の様に白地の帯に濃いシミが広範囲に広がる帯でした。
柄部分はどうしても染め替えの色に影響を受けますが、思い出の帯を新しく生まれ変わらせるために白地の帯で最も目立っていたシミの色に合わせて染める事で、白地に広く散見していた茶系のシミは全く目立たなくなりました。


染め替えを行ってシミが気にならなくなれば、あとは茶系の帯の通常のリメイクとなります。ご希望のボストンバッグとがま口を難なく製作させて頂きました。


染め替えは着物リメイクの代金+染め替え代金(染め替え内容によって別途見積り)で割高になりますが想い出の着物/帯を生まれ変わらせたいという想いのお客様にはお勧めの方法です。

染め替えを行わず着物や帯の良い生地の部分取りや、また今回のような染め替えなど、リメイクにはいろいろな方法があります。どのような方法が分からない方はお気軽にご相談ください。

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