尊厳の芸術展に行きたい&着物リメイク日傘と日傘ケースの話

先日ラジオを聴いていてとても行きたい展示会だと思ったのが「尊厳の芸術展」。
Art of Gaman
時事ドットコムより(天皇陛下が訪れた際の記事)
「天皇、皇后両陛下は6日、東京都台東区にある東京芸術大学の大学美術館を訪れ、第2次大戦中に日系アメリカ人が強制収容所の中で作った日用品や美術工芸品を集めた「尊厳の芸術展」を見学された。 空き缶などで作られた精巧な汽車のおもちゃを見た天皇陛下は「よくこういうものができますね」と感心した様子。鳥のブローチを集めたコーナーでは、自由に飛び回れる鳥に日系人たちが思いを託して作ったのではないかとの説明を聞き、「なるほど」とうなずいていた
私がかつて本職で売買を行っていた古い布でもやはり同じような事があって、例えば古い刺し子などでは非常に精緻な面白い柄を見る事がありました。
刺し子としての機能だけを考えればそんな柄は必要無いのに。です。
限られた材料や厳しい環境の中でも人間は創造の中に喜びを見出す。
確かにその精神は我慢の芸術であり尊厳の芸術、人間の人間たる本質と言えると思うのです。
この展示会は自由で物に溢れかえった現代に多くの問いを投げかけるのではないでしょうか。
さて、モノを作るという事を生業にする私達も少しでもそんな魂に触れるような仕事をしたいと志だけは持ちながら今日の着物リメイク商品を紹介します。
今日は日傘と日傘ケースをご紹介したいと思います。
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いつもブログで綴る事ですが着物リメイク日傘を製作するための生地に関して言及するなら、日傘には強い張力がかかるので絞り、縮緬など収縮があるものは避けた方が無難です。
生地の見極めに自信が無いなら大島紬や銘仙なども使わない方が良いと思います。
リメイク用生地の張力への見極めと縫製の技術が伴わないと日傘の骨組みに十分なテンションがかからず仕上がりの少し悪い日傘になります。
その程度ならまだよいですが逆に、生地の傷みなどに対する理解(物理的なキズなどでは無く劣化に関して)が無くやみくもに着物リメイク日傘を作ってしまうと生地が破ける、裂けるなども起こります。
そして意外なほどの人気商品がこの日傘ケースです。
着物の場所としては衽になる部分を使用してリメイクする事が多いです。
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当店では「私の着物でも出来ますか?」というお問合せが多いですが、着物の状態さることながらそれぞれに柄の入り方などが大きく異なりますので、現物を拝見した方が正確なお答えが出来ます。
リメイクをお考えの着物があれば「無料」で当店で回収させて頂きますのでお気軽にご相談ください。

何かお探しでしょうか