着物リメイクブログ@着物リメイク日傘論と着物のヤケに関して
JUGEMテーマ:着物リメイク/古布リフォーム/裂き織り
昨日は久しぶりに福岡の骨董市に行きました。
昔は良く行った筥崎宮の骨董市。
私が古い着物を見極める知識を蓄えた場所の一つです。
ただ、残念ながら雨…orz
私が得意の古布屋さんは各店開店休業状態。
それでも骨董市は楽しかったな~。
さて今日は久しぶりに生地の見極めが少し甘かったな…
という自省の念を込めて着物リメイク日傘に関して綴ります。
着物リメイク専門店として独立して以降は「生地の見極め」という点で
あまり危うい生地には手を出さないように心掛けていたのですが、
本当に久しぶりに着物を解いた時に隠れていた部分に「…」と一瞬青ざめました。
生地のヤケです。
上の画像の日傘の元の着物がそうなのですが、
呉服屋さんのディスプレイ着物級にきれいにやけていました。
やけの場合はムラになっていることが多く「危ない感じ」はすぐわかるのですが
あまりにも見事に均一に焼けていて私は薄紫の着物だと思っていたのですが
隠れている部分は紫で露出面が見事にくっきりと色が違う…orz
それでもどうにかフォローして上の画像のようなクオリティまで戻しましたが
今回の仕事は大いに反省。見極力不足でした。
今後の大きな蓄積と学びになりましたが改めて気を引き締める出来事でした。
ちなみにワンポイントアドバイス。
暖色系よりも寒色系の着物の方が生地のやけや色あせがある事が多いです。
そして、いつものように着物生地の強度という事に関しても綴ります。
強い張力が発生する日傘では生地の見極めは非常に重要なポイントです。
「羽織から作れますか?」「訪問着から作れますか?」
という問い合わせをよくいただきます。
その際に私がご説明するのは
『着物の種類は重要ではなく、その状態が重要』とお伝えしています。
判りやすい例を上げれば同じ日付の新聞でも
野ざらしでほっといた物、
倉庫の中で保管した物、
桐ダンスの除湿で使った物、
それぞれ状態は変わります。
また、一番上と真ん中の紙でも状態は異なります。
着物でも同じことが言えます。
倉庫に入れっぱなしと桐ダンスで保管して虫干し等の手入れをした着物では
同じところで作ったものでもその経年時間で状態が大きく異なるはずです。
その状態の差異を見極める事が着物リメイクでは非常に重要で、
特に日傘では最大のポイントになります。
今日は大いに着物リメイクでの日傘に関して語りましたが
明日は上の画像の様に振袖のリメイクに関して綴ります。
振袖は生地分量が多く懐が深い生地ですので
リメイクをする側は楽しみが多い着物と言えます。
(プロとしてリメイクをやる場合はプレッシャーが多いのですが(笑))
さて、着物リメイクをお考えの方にアドバイス!
着物や帯それぞれで制作の方法も異なりますので
一度お持ちのお着物や帯を見せていただければリメイクの助言をさせて頂きます。
>カナタツ商店に着物/帯を見せてアドバイスしてもらう<
私達カナタツ商店の強みは古い着物に対する知識です。
ご相談は今すぐ⇒096-285-6621まで
担当:小玉が電話の前でお待ちしています!!
2014年8月11日
着物リメイクのお店カナタツ商店
「その着物、リメイク前にきちんと生地を検証しましたか??」
多少の縫製の技術があれば専門店以外でも形にすることは出来るかもしれませんが、
長くご使用されるためには着物や帯の生地の検証が非常に重要です。
(タンスの中にしまいっぱなしの着物や
骨董市などで販売されている古い着物や帯には生地が弱くなっているものがあります)
長く使える着物リメイク商品を製作するためには必ずプロのアドバイスが必要です!
私達は古い着物/帯からのリメイクを専門に仕事をしています。
タンスの中に着物や帯が眠っている方はお気軽に今すぐご相談ください!
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