帯リメイクブログ@「2枚の帯を重ねる」というリメイクのアイデアと方法

先日ブログで個人的な感覚として乱世×異文化の流入という点で
「桃山時代」の着物の柄は時系列でみると少し突出している印象がある旨を綴りました。
では、私が最近良くブログで綴る日本の柄の変遷のターニングポイントはどこでしょうか。
専門家の研究はまた別かもしれませんが、
私自身は平安時代位から日本的な「雅」を感じる柄が生まれているように感じます。
飛鳥、奈良時代はどうしても大陸の影響を感じます。
当時のテイストを色濃く残す意匠としては判りやすいのは
正倉院文様や宝相華柄などという事になると思いますが
日本独自で生まれた意匠と異なるオリエンタルな雰囲気があります。
※平螺鈿八角鏡(正倉院)
この大陸的な雰囲気が平安の公家の世に変わる事で和様化され、
元々日本に無い植物やいない動物が日本の植物・動物に置き換えられ
また、日本的な美意識を感じる「自然」や「風景」が取り入れられてきます。
何処か詩的で抒情的な前述の通り雅な柄に変遷しているように思います。
今日は少し柄の変遷を考察しましたが、
本日登場した中国の影響を受けている柄などを切り口に
同じルーツながら違う進化を遂げた日本と中国の柄を見てみるのも面白いです。
例えば「唐草」…イメージでは泥棒のほっかむりや風呂敷の柄ですね。
この「唐草」は文字通り唐から渡来した草(柄)という事でこの名前になっていますが
ルーツは古代エジプトまでさかのぼるという学説もあります。
こういう比較も非常に面白いのでまたブログで取り上げたいと思います。
さて今日は2本の帯を活用したリメイクに関して少しご説明したいと思います。
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このアイテムは透ける夏の帯に下に別の帯を重ねて
そのシースルーを楽しむというかなり特殊なアイデアでリメイクをさせて頂いた商品です。
(近日「絽」「紗」「羅」などの夏の帯に関してもこのブログで綴りたいと思います。)
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ボディは同じですが持ち手部分を交換することで、
ハンドバッグ、ショルダーバッグの2WAYで使っていただけるように考えました。
レギュラーなアイテムが売れている個数が多いだけに
当ブログでも紹介させていただく事が多いですが
元々私たちは百貨店祭事などで着物リメイクの下積み経験を積んでいるので
変化球的なリメイクの引き出しやアイデアの蓄積は少なくないと思います。
同じ帯の2枚重ねのアイデアでシンプルなトートバッグも製作させていただきました。
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さて、着物リメイクをお考えの方にアドバイス!

着物や帯それぞれで制作の方法も異なりますので
一度お持ちのお着物や帯を見せていただければリメイクの助言をさせて頂きます。
>カナタツ商店に着物/帯を見せてアドバイスしてもらう<私達カナタツ商店の強みは古い着物に対する知識です。
ご相談は今すぐ⇒096-285-6621まで
担当:小玉が電話の前でお待ちしています!!2015年1月27日
着物リメイクのお店カナタツ商店

「その着物、リメイク前にきちんと生地を検証しましたか??」

多少の縫製の技術があれば専門店以外でも形にすることは出来るかもしれませんが、
長くご使用されるためには着物や帯の生地の検証が非常に重要です。
(タンスの中にしまいっぱなしの着物や
骨董市などで販売されている古い着物や帯には生地が弱くなっているものがあります)
長く使える着物リメイク商品を製作するためには必ずプロのアドバイスが必要です!

私達は古い着物/帯からのリメイクを専門に仕事をしています。
タンスの中に着物や帯が眠っている方はお気軽に今すぐご相談ください!

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