時津風部屋(相撲部屋)の力士の浴衣をリメイク!

私達は着物リメイクには3つの柱が必要だと提唱していますが、着物リメイク屋の知識として和柄の知識は必須です。

例えば呉服の知識として吉祥文様の中で、例えば「鶴亀」が長寿、「宝尽くし」が冨、この辺は判りやすいです。
「鴛鴦」がおしどり夫婦で家庭(夫婦)円満、末広がりの「扇」や滝登りの「鯉」は発展、この辺も常識的に判ります。

ただ、「麻の葉」が健康を表す事が私はすぐにイメージ出来なかったのですが何故「麻の葉」が健康を表すか皆さんはご存知ですか?
(※麻の葉柄)

形としては麻(通説では大麻)の葉に似ている事で「麻の葉」と呼ばれるのですが、基礎知識として麻の葉は子どもの産着などに非常に多いです。

この理由は何故か…?
麻は丈夫でまっすぐスクスク伸びるのでその事を子どもの成長に重ね合わせその旺盛な生命力のあやかるためです。
麻の持つ自然の力、生命力を表す麻の葉模様が「健康」のアイコンとなっているのです。

そして、麻の葉文様の生み出す沢山の交差も非常に意味があります。
日本の服飾文化的に2本の線が交差する「×」の印には此の世と異界が交わりを示し、二つの世界の間を無くすことが魔除けになると考えられていました。(間除け=魔除け)

実際全国的にでは無いですがお宮参り時に子どもの額に「×」印を書く「綾子(あやつこ)」と言う俗習が残っています。
(地域によって「犬」(犬の子は良く育つ為)などに変化しているものもあります)

子ども産着に多い「麻の葉文様」ですが、この2つの意味を理解する事で何故、「健康」を意味するのか、産着に多い理由は何故なのか、そこに込めた親の想い、家族の想いに想いを馳せることが出来ます。
その知識と感受性は誰かの想いを受け継ぐ仕事でもある着物リメイク屋にはとても必要な事だと思います。

で、今日ご紹介商品実例は時津風部屋のお相撲さん(力士)の浴衣を使って製作させて頂いたボストンバッグ!
時津風部屋の紋を入れる(私達は不勉強でこの紋が時津風部屋の紋とはしりませんでしたが…)というお客様のこだわりも相まってカッコいいバッグになりました。

超こだわりのバッグだっただけに納品後にお客様にご満足のご連絡を頂いてホッとしました…


私達の着物リメイクに興味を持たれた方は是非一度リメイクをお考えのお着物や帯を見せて下さい。今回は変化球的な特殊なリメイクですがそんなリメイクも経験豊富です。現物を拝見しながらですと非常にスムースに打ち合わせが出来ます!


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