七宝柄と麻の葉柄の着物リメイクで子ども用ワンピースを製作!

今日のブログではお子さんのワンピースを2型製作させて頂きましたのでその製作実例をご紹介いたします。
そして、その柄に込められた意味を考えてみたいと思います。

まずは七宝柄のワンピースをご紹介します。

上の画像の文様(七宝)は同じ大きさの円を4分の1ずつは重ねて繋いでいます。
この柄を七宝と言います。
意味としては途切れることのない永遠の連鎖と拡大をしめしています。
以下、ウィキペディアより引用します。

「七宝」とは仏教典に載る ※「七つの宝」 で富貴を表し、
かつ、無限に連鎖する金輪の交叉から成る文様のため「無限の子孫繁栄」などを表す。
※金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・硨磲

理解を深めればこの柄は無限の「繋がり」に意味を持つことが判ります。
すると、着物リメイク店の方では繋がりを切らないリメイクを考える事、もしくは、継ぎを入れるならば、この意味に込められた「繋がり」意識する事、先人が着物(柄)に込めた想いを受け止めて形にする事が非常に重要であり、幼いお子さんの為に着物リメイクでワンピースを作ろうと考えたご両親の想いに応えることになると私は考えます。

続いて麻の葉柄のワンピースをご紹介します。

形としては麻(通説では大麻)の葉に似ている事で「麻の葉」と呼ばれるのですが、着物リメイク屋的基礎知識として麻の葉は子どもの産着などに非常に多いです。

この理由は何故か…?
麻は丈夫でまっすぐスクスク伸びるのでその事を子どもの成長に重ね合わせ、その旺盛な生命力のあやかるためです。
麻の持つ自然の力、生命力を表す麻の葉模様が「健康」のアイコンとなっているのです。
その点では麻の葉柄のワンピースは幼いお子様に向けて作るには最適な柄の一つだと言えます。

そして、麻の葉文様の生み出す沢山の交差も非常に意味があります。
日本の服飾文化的に2本の線が交差する「×」の印には此の世と異界が交わりを示し、二つの世界の間を無くすことが魔除けになると考えられていました。(間除け=魔除け)
実際全国的にでは無いですがお宮参り時に子どもの額に「×」印を書く綾子(あやつこ)」と言う俗習が残っています。

子ども産着に多い「麻の葉文様」ですが、意味を理解する事で何故、「健康」を意味するのか、産着に多い理由は何故なのか、呉服的な視点からそこに込めた親の想い、家族の想いに想いを馳せることが出来ます。
大変僭越ですが呉服的な知識と誰かの想いに対する感受性は着物リメイク屋にはとても必要な事だと思います。
(詳しくは「着物リメイク論」にも記載がございますので興味のある方は是非ご覧ください)

「呉服的な知識」「古い着物への目利き」「工業用ミシンやアイロン等を揃えた縫製力」…経験に裏打ちされた私達の着物リメイクです。
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