着物リメイクは誰が始めたか?…源流について考えた話。

今日のブログでは着物リメイクのお店として古布を見ながら着物リメイクの歴史について考えてみたいと思います。

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私は研究者のように真剣に着物リメイクの歴史を考えたりしていたわけでは無いのですが、以前新聞で着物リメイクの取材を受けた時に、記者の方から
「着物リメイクを始めたのは誰ですか?いつごろですか?」
という質問を受けたのがこの問題を考えはじめたきっかけでした。

そこで私が答えたのは
「今いる着物リメイクの作家や制作者で『私が始めました』と主張している人がいたらおかしい。
 歴史的に考えれば着物は世代間で受け継がれることが容易なようにほどけば反物になるし、着物リメイクの定義によって見解は分かれるかもしれませんが、リメイクを「古い着物を生き返らせる為に再利用する」と考えるならば襤褸や裂き織りも着物リメイクと言えると思います。
 着物を活用する過程において市井の人々は間違いなく創造の喜びを見出していました。着物の歴史と共に人々はリメイクしていましたし、人や起源の特定は無理だと思います。」
というような内容です。

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上の画像のような刺し子は着物の再利用というよりも補強になりますが、古い刺し子の半纏など見ると「デザインしちゃってるな~」と過去の工夫や労力に感心するものも少なくありません。
そこに見いだされる「モノを作る喜び」こそ私は着物リメイクの源流だと思うのです。

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(仕事柄ですが)沢山古布を見ると本当に面白くて、例えば2枚の子ども用の着物を結構強引に合体させて1枚の大人用の着物に仕立て直したものや、表はすごく立派なのに裏はつぎはぎだらけになっているもの、仕立て方が「???」でお母さんオリジナルを感じるもの等本当に多彩です。
そして、そういう何故そうなったかが良くわからない古布に出会うたびに自分の仕事の源流でもある「モノを作る喜び」をみるような気になります。

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