2枚の着物を組み合わせて1つの商品を創るリメイク術

先日人の紹介があって福岡のある会社の相談役にお会いして来ました。
以前からお世話になってる方が私がこれからもこの業界でやるなら…という事でありがたいことにわざわざ取り次いで私に紹介してくださったのです。
ですので私もビジネスというよりも勉強させていただく思いでその会社の門を叩きました。

応接室に通され緊張しつつ自分たちの商品を見ていただこうと準備をしていると、相談役がお見えになり、そして、同伴して入室されたのが…
な、なんと私の昔の直属の上司!!!
私はその元上司が転職してる事は全く知らなかったので文字通りひっくり返りそうな程驚きました。
(後から伺ったら数ヶ月前に転職したとの事でした。 最後に昔在籍していた会社の人と話したのは半年ほど前ですから知らないはずです)

私が婦人服のメーカーにいた時にアパレルの仕事を叩き込んで下さり服を作り売るということを教えて下さり、今の仕事の礎を作って下さった方と数年ぶりにお互い別々の会社の一員として再会したのです。
人の『縁』の不思議さ…。
だからこそ一会一期の気持ちで人と向き合う必要があるのかもしれません。
その時、再会に何故か感謝するような気持ちになりました。

相談役の取り計らいもあり面談終了後に一緒に食事をしたのですが、懐かしい想いはもちろんですが、いろんな人の支えや教えがあってこそ今の自分があると再確認しました。
思いがけない再会というのはうれしいものですね。

さて、今日はレースの羽織を使った変化球的な着物リメイクをご紹介します。
非常におしゃれで感じのよいリメイクになったと思いますのでレースの羽織などをお持ちでリメイクをお考えの方はぜひ参考に…

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「レースの羽織」×「黒い羽織」でリメイクした日傘です。
元々はレースの羽織だけで日傘というご希望があったのですが(羽織を特殊な仕立てをしていて)日傘にリメイクするために生地分量が不足するために、良いところ取りで▲の4ピースをレース、▲の4ピースを黒い羽織生地で交互に配置して円を描くように製作をさせていただきました。

このレースの透け感は非常に面白いと思ったので、お客様にご提案させていただいて「他の着物生地と重ねる」という手法も取り入れたリメイクをさせていただきました。
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下地の紫の着物生地は別でトートバッグへのリメイクをしていますが、その残布と1枚目の画像のレースの残布を重ねて上の巾着はリメイクしています。
下地をつけることでレースの立体感が活きたのではないでしょうか。

今回は日傘に使う方法、2枚重ねる方法をご紹介しましたが、透け感のある素材(レースに限らず、絽、紗、羅など)はその透け感を生かす視点から考えてみるとリメイクの幅が色が広がりますよ。
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ちなみに1種類の生地から製作する着物リメイク日傘は上記の画像になります。
今日のブログでは2種類の生地の組み合わせをご紹介しましたが、上の着物リメイク日傘も同じお客様からのオーダーです。
同じ着物リメイク日傘でも柄の入り方や生地の使い方などで大きく印象が変わりますのでTPOにあわせてご使用頂ければ製作者としてもうれしいです。

さて、私達の着物リメイクに興味を持たれた方は是非一度リメイクをお考えのお着物や帯を見せて下さい。
現物を拝見しながらですと非常にスムースに打ち合わせが出来ます!


さて、「着物リメイクの事聞きたいけど…」「料金は?」「納期は?」とご不明な点がある方はお気軽に以下のフォームよりお問い合わせ下さい。
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