劇的復活!『焼けた』着物のリメイクテクニック大公開。

私たち着物リメイクのお店カナタツ商店は着物リメイクの専門店として今まで実に様々な着物リメイクに取り組んできました。
日々の仕事プラス、例えば華やかな仕事はテレビ用の衣裳だったり、展示会に出品する商品。
一方難易度の高い他のお店が進んで取り組まないような案件ならば、東日本大震災時津波で海水を被った帯からリメイクをした事もあれば、蔵の中でネズミにかじられたという帯をバッグにしたことがあります。
ボロボロの生地をかけつぎに近い仕事で再生させリメイクしたり、逆に新しいコーティングなどの技術でフォローすることもあります。
過去のブログなどでも色々と私たちのイレギュラーな実績をご紹介しています。

そんな「着物リメイク専門店」の私達に持ち込まれた初めての仕事。
「火事で焼けた着物からのリメイク」

お着物を拝見しないことには製作の可否は判らないし、そのお着物をリメイクしようと考えた「お客様の想い」を考えれば私達で対応できるならば、できる限りどうにかしたい考えました。
それは私が当ブログで常々綴る「お客様の想いを受け止める」という私たちが着物リメイクに取り組む本質に繋がる、私達にとって最も大事な芯なのです。

しかしリメイク用として送って頂いた着物を拝見して正直驚きました。
今まで私たちがリメイク用として取り組んだ着物の中でも最も難易度が高いと思えるほどの状態でした。


…与えられた条件の中でお客様の想いをどのように形にするか。

私たちが通常行う「着物をほどく」という作業は物理的に不可能だったので最初に私たちが行ったのは炭化している部分(焼けている部分)の除去。(この作業は野外で行う作業になりました。)
そして、ダメージのあるリメイクできない部分をいびつに切り取りながら「リメイクに使える部分」をどんどん絞り込んリメイク分(今回は巾着)の生地を確保。
その後は焦げた匂いとは格闘だったのですが業務用アイロンの強力なスチームの威力が功を奏してかなり軽減させる事が出来ました。

手間に手間を重ねて、生地を徹底的に絞り込んでどうにか形にできたのがこの巾着です。

それでもリメイクしようと思われたお客様の想い。
そして、着物リメイク屋としての私たちの矜持。
売上だけをみれば受けるべき仕事ではないかもしれませんが、私たちは大事に取り組みたいと思う仕事でした。

もし私達の着物リメイクに興味を持たれた方は是非一度リメイクをお考えのお着物や帯を見せて下さい。
現物を拝見しながらですと非常にスムースに打ち合わせが出来ます!


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