カナタツ商店的着物リメイクのブラッシュアップ術


先日福岡で短時間ですが着物リフォーマーとして世の中をどのように見て、考えているかというプレゼンテーションをさせていただきました。
着物リメイク屋として「時間軸」「空間軸」を意識して「着物文化の衰退」と「ファストファッションの隆盛」という日本の服飾の大きな潮流やその時々の世の中の空気を考えてみると「富の二極化」や「世界の均一化(同質化)」という問題が立体的に感じる事が出来る。という(生意気にも)大きな話をしてきたのですが短時間でも人前でプレゼンテーションをする事によって現在の私たちの課題が浮き彫りになるように思います。

私達の仕事においてはプレゼンテーションや講演はあまり必要が無いように思います。
(恥ずかしながら私も長くそう思っていました。しかし、最近はそう考える事が 真剣に仕事と向き合うよりも楽な逃げだと思うようになっています)

人前で「相手に伝わる様に」着物リメイクの事を話す、という作業は大きな自分への負荷です。
非常に属人的なテクニックや知識に頼っていた判りにくい着物リメイクという仕事のポイントを第三者に理解してもらい、共感してもらい、応援してもらう。
独りよがりの一方的な考えの押し付けでは共感や応援は絶対に得る事が出来ません。

ブログなどネット上は情報の発信だけで完了しますが大きな会場でプレゼンをすれば専門家から容赦のない質問が飛びます。
着物リメイクの裾野の広がりを目指す行為は、私達自身の仕事や着物リメイクを振り返り、改めて深く思考する事が要求され、きちんと自分の仕事と向き合っていないととても人様の前でお話はできないと思います。


第一歩として興味の無い人も含めて出来る限り多くの様々な人に「着物リメイク」という職業が存在している事を知って欲しいと思います。
そして、私達カナタツ商店が日本の着物の歴史や服飾文化に敬意を払い、着物にまつわる家族それぞれの歴史や繋がり、物語を受け止めて、1点1点異なる着物・帯と注文に向き合う姿勢、どういう想いで着物リメイクに取り組んでいるかという事を人前で伝える事が出来る機会を近年与えられているのは非常に有難い事です。

私が話す内容は市場の現状やほぼ当ブログで普段から綴っている私達の着物リメイクへの想いや情熱などの内容をアレンジしたものが多いです。

付け焼刃では無く普段から当ブログ等で着物リメイクを自分なりに深く考える事で生まれる信念や価値判断、 そして、真剣に向き合う過程で生じた情熱というものが人前で話す機会を得て整理されてゆっくりではありますが自分達の仕事に落とし込まれてきているように思います。

この仕事を続けることが出来たからこそ場を与えて頂けるし、頂いた仕事の経験の蓄積の中でこそ私達に今ある着物リメイクに向けた熱い想いは培われたと思います。
そう思うと、仕事はつくづく真摯に向き合わないといけないと思います。

経験ある先輩方、才能ある若い方、沢山のライバルの中で私達を選んでくださったお客様に提供できる最大の売りはこの「着物リメイクへの想い」です。

これからも私達らしい真面目な仕事や丁寧な仕事をコツコツと積み上げて自分達の着物リメイクの世界を構築して多くの人に提供したい思います。
ナンカゲツマチ

さて、私達の着物リメイクに興味を持たれた方は是非一度リメイクをお考えのお着物や帯を見せて下さい。
現物を拝見しながらですと非常にスムースに打ち合わせが出来ます!


さて、「着物リメイクの事聞きたいけど…」「料金は?」「納期は?」とご不明な点がある方はお気軽に以下のフォームよりお問い合わせ下さい。
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