子どもの交通事故から3年後の話
このブログは「着物リメイクのお店カナタツ商店」のブログですが
今日は専門の着物リメイクのお話はゼロです。
代わりに2年前の3月6日に綴った記事を引用して
子どもの事故から3年後の今日の事を書きます。
この話は3年目の今年で一区切りとします。最終回です。
今日少しまとめなおして再度ブログには登場はさせない様にしたいと思います。
以下、2年前…2014年3月6日付のブログを一部変更
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多分今すぐに誰かの役に立つ話では無いですが、
一年前こんな話が自分で調べた検索結果に載っていたら
少しは私の勇気や励ましになったかもしれない…。
という話を今日は綴ります。
という話を今日は綴ります。
ちょうど一年前、1年前私の子ども(当時7歳)は自宅前で交通事故に巻き込まれました。
運び込まれた医師の最初の言葉は「非常に重篤な状態」。
開放骨折という骨が肉を突き破った骨折で、さらには脛骨は数センチの欠損、
腓骨も折れました。
「最悪は足の切断」…この事故直後の状況から
子どもは骨移植も含めて5回手術をしました。
(最長の手術は10時間近かったと記憶します)
100日を超える入院をしました。
事故直後は病院に向かう路上でランドセル姿の小学生にすれ違うだけで
ベッドの上で苦しむ子どもを想い涙が出ました。
包帯を変える時はあまりに生々しい踵から膝下までの傷跡が
現実として目の前にあり涙が出ました。
手術のたび見せられる足の骨を失ったレントゲン写真を現実と理解して涙が出ました。
痛みに苦しむ子どもを目の前に親として全くなすすべなく涙が出ました。
薬や麻酔の副作用からか、痛みと引き換えに嘔吐で苦しむ子どもに涙が出ました。
手術のあと酷い渇きに苦しむ子どもに何もしてやれず涙が出ました。
それでも1年経過して今、子どもは事故前とそんなに変わらない日常生活を送っています。
入院の最中はその道のりがどれほど長いものか全く先が見えませんでした。
事故直後告げられたのは「最悪の場合は右下肢の切断」ということ。
何度か手術をした後告げられたのは「右下肢の著しい短縮の可能性」と
骨移植に使った「腓骨は戻らない(欠損したまま)」ということ。
事故直後、手術のたび、入院の期間…現実じゃないような、
日常は変わらずあるのに、自分は受け入きれない日々。…本当に辛かった。
もちろん本人が一番つらかったけど、
私達にとっても間違いなく人生で最も辛い時間でした。
けど、事故から約1年経過して日常生活が大きな支障なく出来るとこまで回復しました。
もちろん、医者や医療機関によるのかもしれません。
その点では私達は献身的な医療機関に運び込まれて
良い先生に執刀して頂き幸運だったのかもしれません。
けど、もし同じような事故直後で絶望するような思いの人や
同じような怪我でお子さんが入院中、手術中で開放骨折や脛骨の欠損などの事を
調べていてこのブログにたどり着くご縁があるなら
私達は事故から1年後その苦しみからほぼ抜け出そうとしている事はお伝えしたいです。
私は医師ではないので怪我の事はどういう手術だとか書けません。
保険屋でもないので過失割合がどうだとか書けません。
経験と事実だけ伝えるならば、子どもの入院中苦しくて辛かったですが、
事故から一年後、1年+1日前と大きく変わらない日常が今日戻っています。
1年前の同じ時間。
子どもの緊急手術終了を待ち、
子どもの緊急手術終了を待ち、
手術室の前で現状を正しく呑み込めぬまま
学校関係者と力無くぽつりぽつりと会話をしていました。
今日は同じ食卓で子どもと普通の晩御飯を食べました。
当たり前の日常がどれほど尊いのか1年前を思い出ししみじみと感じました。
当時私は同じような境遇の人が子どもの回復具合について
「どれくらいで治るのか」「障害はどの程度残るのか」
そんなことを綴っていないかネットで調べたりしました。
残念ながら当時は見つけることが出来ませんでした、
もし、1年前の私の状況のような方がいらっしゃれば
今の私の状況だけはお伝えしたい。
今の私の状況だけはお伝えしたい。
今は苦しくて辛いけど確実に希望はあります。
なぜなら私達は事故前と変わらない日常を取り戻したからです。
事故は日常に潜む落とし穴です。
どんなに注意していても相手の不注意で巻き込まれることはあります。
それでも、交通事故の根絶を願うし、誰も私達のような辛い思いをして欲しくない。
3月6日…
私の子どもが交通事故に巻き込まれて1年です。
私の子どもが交通事故に巻き込まれて1年です。
もし、当時の私達と同じような境遇の方が
この記事を読むことがあって少しでも希望になれば幸いです。
この1年、痛みを知ったことで子どもは優しく強く成長しました。
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明日で事故から3年が経過します。
先日私の中学・高校の同級生の息子が似た手術を受けるという事を知り、
私達の辿った一年を紹介したくて1年前のこのブログを紹介しました。
子どもの手術の事、
その夜の苦しむ姿、
なす術の無い親の精神的苦しさ、
同級生の語る状況が判るし、親の想いも手に取る様に判ります。
目の前にある現実に涙が出るだろうし、将来が不安でたまらないと思います。
だから、その想いを共有することや
今の私達を示す事で私が役に立つなら力になりたいと思います。
希望はある。
子どもの生きる力は私達が思っている以上にずっと力強い。
ただただ重い障害を残すことが無いように祈るような気持ちで
毎日病院にいた時には想像すらできなかった未来に私は今います。
もし、お子さんが事故に巻き込まれ、似た状況を探して
当ブログに来られた方がいらっしゃるならこの状況をお伝えしたいです。
事故から3年…私達は事故前の日常を完全に取り戻しました。
そして3年後の私達の状況が誰かの希望になれば幸いです。
2015年3月5日…明日で事故から3年
以上、今日は着物リメイクの話ゼロのブログでした。